幹細胞上清液について
幹細胞上清液は体内の細胞を取り出して培養を行い、もう一度体内に戻す治療方法になります。
人間の体は幹細胞によって分裂と修復が行われており、若いほどに活発に細胞が分裂を繰り返していることになっているのです。
その力を取り出した幹細胞を培養することで、意識的に医療や美容へ転用した幹細胞上清液を使った施術方法になります。
上清液は幹細胞を培養液に入れてから減菌処理を行い、怪我や病気などで傷付いた幹部や加齢で損傷した部位に皮下注射をして体内から活性化させるのです。
応用範囲が広く自身の細胞を使うために副作用が少なく、注射ではなく点滴でも使えることが特徴になります。
現在は保険適用外の治療であるために、限られた病院やクリニックでしか治療は行えません。
また自由診療のために費用が高額になる傾向があり、効果を感じるまでには複数回の治療と適用が必要になります。
しかし今後は研究と臨床を重ねることで、ケースバイケースで保険適用される範囲が広がることが期待されているのです。
幹細胞の働きについて
幹細胞は人間の各部位に存在しているありふれた存在ですが、体を内側から支えてくれる縁の下の力持ちです。
ケガをして治癒するまでには幹細胞が主役になって増殖をして、患部の傷を癒しながら肉を隆起させることで傷が治ったり、夏の紫外線を浴びて日焼けした肌をターンオーバーさせるなどの自己治癒力の源になっております。
人間の体は元々細胞の塊になっており、小さな細胞核が増殖することで形作られているのです。
若いほど活発に働くことで成長を促しながら、傷や怪我を自己治癒してくれます。
この新陳代謝をターンオーバーと呼び、若いほど活発で加齢と共に衰えてきますが、この状態を老化と結び付けているのです。
老化はターンオーバーでは自己治癒できなかった箇所が増えることにより、シミやシワやタルミの原因になります。
また加齢は見た目の老化だけではなく、疾患などの原因になることも少なくありません。
細胞を活発に動かすことは万病に効果のあることであり、現在研究開発が盛んに行われている分野なのです。
まとめ
幹細胞はとても小さくて肉眼では見えません。
しかし生物を形作るためには欠かせないものであり、無数に集まった細胞が生物を作り上げていると言っても過言ではないのです。
現在この原初的なシステムを医療転用する研究が盛んに行われており、将来的にはアンチエイジングだけではなく、病気のリハビリを短縮するために転用されることが期待されております。
メリットとして副作用が少ないことと、汎用的な効果を期待出来ることです。
保険適用出来る病院が増えて、幹細胞上清液の治療を出来るようになることが期待されております。